• テキストサイズ

【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第23章 Out ドラケン編


side.龍宮寺堅





えまのことは子供の時から知っている。





「ドラケン、ドラケン」





と俺の周りをちょろちょろしていた三ツ谷の娘だ。



好きだったエマを亡くして、ぽっかり空いた心を埋めてくれたのが。

三ツ谷と名前の子供のえまだった。



小学校にバイクで迎えに行くと、喜んでいたし。

クリスマスのプレゼントも毎年欠かさず送っている。



すくすくと育って、中学に上がる頃にはすっかり美人になっていた。



そろそろ反抗期でもくっかな?と。

気を使って、暫く会わないでいるうちに。

えまはすっかり女になっていた。



高校に上がると同時に、家に居候するようになり。

34歳の俺とそういう関係にはならないと思っていたのが失敗だった。



名前に似て破壊的な美人な上に、ムチムチな身体で。

やたらと俺にベタベタするえま。



イヌピーには懐いていても、ベタベタはしない。



何で俺だけ?



不思議に思って聞いてみたら、好きだと言われた。



一つ屋根の下。

一緒に住んでるから勘違いしてんだろ。



そう思って、適当にあしらっていたら。


ある日の朝。

えまが俺の上に乗っかっていたんだ。


 
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp