• テキストサイズ

【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第21章 隆のために


 


翌日にはFAXで資料が送られてきた。



事件番号:ニ○2○4○6について。

俗に言う“血のハロウィン”


2009年10月31日。

東京都渋谷区富ケ谷○○丁目○番地で起こった、少年殺傷事件。

場地圭介の殺害を行ったのは、羽宮一虎17歳。


羽宮一虎には前歴があり。

マイキーのお兄さんである佐野真一郎のバイク店で窃盗を企て、店長である佐野真一郎を殺害。

事件当時、場地圭介も一緒にいた。


羽宮一虎のみ少年刑務所に送致される。



これだけ読むと、怨恨のように思えた。



陳述書を読む。


羽宮一虎は幼少期、親の虐待の被害者。

二者択一を強いられ、事件当時は敵か味方しかいないと思っていたと言う。

場地圭介の死をきっかけに自分のしたことの重大さを知った。



羽宮は場地を背後から刺したが、それは致命傷ではない。

腹部にも刺し傷があり、直接の死因は多量出血によるもの。



警察や救急車の到着は羽宮が刺してから45分後。

警察の到着時には、場地圭介は絶命していた。





これだけだと、不十分だ。



辛い経験を思い出させるかもしれないけど。

あとは隆に聞くしかないか。



私は隆の仕事部屋に行って、ノックをする。


 
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp