【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第18章 娘の日常
side.三ツ谷隆
「ねえ。ママ」
「ん?何?」
「ママは何でお家でお仕事してるの?」
「えまとパパと一緒にいたいからだよ」
俺が夕飯の支度をしていて。
えまが宿題をするのを、みてやる名前。
そんな最中、徐にえまが名前に聞いた。
えまが小学校1年生になって。
「何で?何で?」の時期に突入した。
何で空は青いの?
電信柱は何で高いの?
郵便ポストは何で赤いの?
そんな年頃。
俺は名前より頭良くないから。
「何でだろうな?」と誤魔化してる。
「えまとパパのこと好きなの?」
「もちろん。大好きだよ―♡」
「キャーッ♡」
名前はえまを抱きしめて。
チュッチュッとキスをして遊ぶ。
まさか名前がここまで親バカになるとは、
あの頃は思いもしなかった。
俺と名前は高校卒業と同時に結婚した。
未成年の結婚だったから、名前の母親に会いにカナダに行った時。
名前の母ちゃんはえまを自分が育てると言ったけど。
名前は頑なに自分たちで育てると言い。
英語で凄い口論になったのを覚えている。