【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第16章 君の幸せ
side.えま
これはママが望んだ家庭なんだって。
ママも小さい頃はおじいちゃんの事が大好きだったみたい。
えまと一緒。
でも今はパパとえまの側にいるのが、何よりも幸せだって言ってた。
「ねえ?パパ?大好きだよ」
「パパもだよ」
「ママ、早く来ないかな?」
「そうだな。2人で先に寝ちゃうか?」
「ダメだよ。ママが可哀想」
パパを叱っていると、ママが来た。
「名前。遅ぇよ。俺、もう瞼くっついちまうぞ?」
「ごめん。ごめん。えまー♡お布団あっためてくれた?」
「うん。ママお仕事終わった?」
「お仕事はもう終わりにしちゃった。だってえまが待ってるんだもん」
「名前。お前、本当に変わったよな…」
「ん?何が?」
「いや…昔のツンケンしてたのが、全く感じられねぇ」
「そう?」
「ママは私とパパがいれば、幸せなんだもんね?」
私はママの頬にチュッとキスをする。
「えまー♡エマはママの天使だよ♡大好き」
「はぁっ…ほら。お姫様2人。電気消すぞ?」
「「はーい」」
天国のおじいちゃん。
安心してね。
ママはパパと出会って。
私が産まれて。
すっごく幸せみたい。