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夢繰り屋 凛 第七章 『後編』

第6章 コスプレ。


泣き声を辿って、舞ちゃんの元にたどり着いた。
暗闇の中に、しゃがみ込んで泣いている舞ちゃんがいた。

「舞ちゃん!!」

私の声に、ビックリしたみたいで、体が跳ねた。

「舞ちゃん。もう大丈夫だよ。」

今度は、優しく話しかけた。

「誰?」

か細い声で返事を返してくれた。

「もう大丈夫。私達が外に出してあげる。」

「助けに来てくれたの?」

泣きながら、舞ちゃんは顔を上げた。

「そうやで。俺ら、舞ちゃんの事を
 助けに来たんやで。」

浩二君が私の横から、舞ちゃんに話しかけた。
私達を見ながら、舞ちゃんが

「スイート・ハート?」

って、口にした。

…その時…。

目の前で、浩二君が…さっき見た『ナイト』の格好に
…変身した…。

…えっっ????

そして…私も続けて、『ハート』の格好に…変身した…。

…一瞬の沈黙!!

私達の耳には、怖い効果音が…
間抜けな効果音に聞こえていた。

「な!!!なんじゃこりゃ~~~!!!」

私達の声が…お化け屋敷に響き渡った。



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