第2章 forever love 〜カリム編〜
『あ、そういえば…』
カリム「ん?どうしたんだ?」
『いえ、一緒にいたユウという人のことを置いてきてしまったので、大丈夫かなって…』
ジャミル「噂によると、そいつも魔法が使えないと言われて、帰されそうになったんだが、帰る場所がなくて一時的だが現在使われていない寮に身を置いておくらしい。」
『そうですか!さすが副寮長、情報を集めるのが早いですね!』
カリム「ほんと、ジャミルはすごいよな〜!オレなんてそんなこと全然耳に入ってすらなかったのに、ジャミルはもう知ってたんだろ?」
ジャミル「当たり前だ。俺をなんだと思ってるんだ?…まぁ、必要最低限の能力は持っておかないといけないからな。」
カリム「うんうん!ジャミルがオレの面倒を見てくれてて良かったぜ!」
ジャミル「…はぁ、またそうやって…いや、なんでもない。さぁ、今日は新入生歓迎会だ。準備をするから、全員部屋に荷物を置いてきてくれないか?」
ジャミル「あと、それぞれのベッドの上に寮服が置いてある。荷物を置いたらすぐそれに着替えてここへ来てくれ。」
寮生「「はい!分かりました!」」
…まじか、スカラビアの寮服着れるとか神じゃん。やべぇ〜…
そういえば、NRCの寮って、相部屋だった気がするんだけど…?
〜部屋にて〜
『…ここか。』
相部屋だけど、申し訳程度の仕切りがあるだけか。
まぁ、仕切りがあるだけ十分か。
寮生1「よし!お前らが俺の相部屋の奴らか?」
『そう、ですけど…?』
寮生1「ここの部屋の長は俺な?」
寮生2「長って…相部屋なんだから長なんて作らなくてもいいじゃないですか?」
寮生1「相部屋だから長がいるんだよ!」
寮生「とりあえず、この部屋でうるさくしたら、1発…
な?」
寮生3「1発って…殴るのか?」
寮生1「おう。俺に口答えしてもダメだからな?」
『めんどくさ。』
寮生2「ちょ!君、いまのはなしきいてた!?」
『え、だってめんどくさいじゃん、そんなの』
『べつに殴らなくたって良くない?うるさくするのは良くないけど、勝手にリーダーになって同じ部屋の人達のこと抑え込むのは違くない?』
寮生1「てんめぇ…この俺に口答えしようってのか?」
『うん。』
寮生1「いい度胸じゃねぇか!表出ろや!」
『いいじゃん。やろっか。』