第15章 誕生日の贈り物は【暖和】【煉獄さんお誕生日】※裏表現有
けれども、
「…え?…っんぅ…ちょっ…どうし…て…っ…」
杏寿郎さんの身体が離れていったと思いきや、再び始まる律動に私の頭は混乱する。
「…先程は…俺ばかりが…よくなってしまった…だろう?…次は…君の…番だ」
そう言いながら杏寿郎さんは、器用に私の身体にまだ気持ち程度に引っかかっていた服を脱がした。
「…あっ…だって…んぅ…今日は…杏寿郎…っん…さん…っ…誕生日…あぅ…だから…私は…んぅ…いい…っ…です…んぁあっ…」
そう抗議するも、
「…それは…だめだ…君の…乱れている…様を…見たい…」
そう言われてしまい、止まってくれる様子はないどころか
「…あっ…だめっ…それ…んぁ…っ!」
私の感じるところを的確に、そして激しく突き
「…やぁ…っ…だめ…だめっ…イッ…ちゃう…っ」
右腕で顔を隠していた手を取り払われ
「…っ顔を…見せてくれ…」
「…あっ…だ…んぅ…もっ…あっ…っあぁぁあ!」
杏寿郎さんにじっと見つめられながら、結局はいつも通り、絶頂を迎えてしまったのだった。
"これじゃあいつもと一緒じゃない"
そう思いながら
そして
"来年こそは当日にちゃんとした贈り物を"
と胸に誓いながら
「…あっ…んぅ…っ…ふっ…」
「…考え事か…?…俺に…集中…してくれ…」
愛してやまない杏寿郎さんと
「…んぅ…は…っ…い…あぅ…っ!」
愛にまみれた行為に耽るのだった。
杏寿郎さん。
お誕生日おめでとう。
貴方が産まれてきてくれて、
私は心から嬉しい。
あなたの幸せは
私がきっと守るから。
どうかいつまでも
健やかで、
幸せな日々を。
-完-