タイムカプセルの一ヶ月【リヴァイ/進撃の巨人/現パロ】
第1章 1
話をしているうちに私たちの地元の駅に着いた。
あまり栄えてるとは言えないが、いくつか飲み屋やコンビニが立ち並ぶ便利な駅前。
「あ、そうだ!!」
「!?」
急に思いついて叫んだ私を、リヴァイが鬱陶しそうな目で見た。
「ねえリヴァイって結婚してる?若しくは彼女とかいる??」
「…ああ??」
不機嫌そうな目元が、一層皺を深く刻んで鋭く光った。
少し目が泳いでる気もする。
あれ、既婚者かな?それとも失恋中?
不味い質問だったかと思い、慌てて説明した。
「いやね、そこの居酒屋!新しくできたでしょ?
すごく気になってるんだけど一人では入りにくい雰囲気があってさ…
付き合ってもらえないかなあー?
おごるから!」
手をパン!と合わせて懇願する。
「もちろん、奥さんや彼女がいるんならサシ飲みなんて誘わない!
でもリヴァイが独り身だとしたら、今誘わずしていつ誘うの!って思って」
「…」
私の勢いに圧倒されたのか、リヴァイが放心状態になってしまった。
「あー…どこの店だ?」
やっと突き出たリヴァイの言葉に、私はニカっ!と歯を見せて笑った。