第7章 7
「精市。ありかも知れない」
え?
「仁王のクラスには
丸井も黒崎もいる。授業は
この2人に任せても平気だろう」
「は?」
「ブンちゃん。頼むなり」
「私まで!?そんなに勉強もできるわけじゃないの
柳君だって知っているでしょう?」
「知っている。だが、赤点を取るほどでもないことも知っている」
「な!?」
まぁ、立海で赤点を取りそうなのは
赤也と丸井君だろう
「日暮が帰ってくるまでの間だ。
ほんの数か月だと思えばいい」
「だけど、それじゃ新人戦は!?
個人だって、団体だって・・・っ」
「大丈夫なり。立海は、俺が出なくても
他にも強いのは上にもいるぜよ」
「いるって」
「それよりも日暮のが心配なのだ。
テニスの試合はいくらでも調整できる。が
日暮はお前1人しかおらんだろうが」
「真田く・・・」
「真田の言うとおりだよ。
立海は俺達の他にも、上にも
いるしね。大丈夫だよ」
そう言ってくれた幸村君
「ありがとう。暫く雅治、借りるね」
「あぁ」