第6章 かるし Δ
「やっぱり、危険な館に入った罰として色々としてるのよ」
「俺達は反省文だけで助かったが、霧島は最後までいたし··しかも懲りずにまた行ったらしいな」
「たはーー··それじゃまた明日」
ガラッ
「霧島··!」
「ん?」
「本気で吸血鬼に会って···ないんだよな?」
「会わないよーーー。」
「そう、だよな···(だったら)」
お前の反対の所についてる牙は···
◆◆◆
コンコン
「入りたまえ」
ガチャ
「失礼しますドラルクさん」
「今日もかい?」
「はいーー!近々小テストが近いんです!」
「はー··君は全く。仕方ない子だな」
「ドラルクさんの教え方は分かりやすくて···。」
「おや?彩華くんの首に何かついてるよ?」
「あっ、あー···同級生にも言われたんですよね」
「痛くないのかい?」
ふるふる
「全然」
「軟膏があるから塗るかい?」
「は···」
ぬっ
「だめ」
びくーーー!
「ぎょへーーーー!」