第40章 シーグラス 最終話
バターン!
「吸血鬼ドラルクーー!今日が貴様の最後!ってええええ!?」
あの日が始まった。
ガチャ
「おかえり」
シュシュシュ!!
「·····」
「スナアァ!」
私がめぐりめぐって
コトッ
「ロナルドくんにこれを渡す日が来たね」
「なんだこれ?··シーグラス?」
「これは昔の話だよ」
私には大切な人達がいた
その人達は優しく笑い、吸血鬼を受け入れた。
だから君にこのシーグラスを渡す
「君が初めて愛する人を見つけた時に贈るんだよ?」
「····よく分かんねーが、貰ってやるよ。付けていいか?」
「もちろん!」
君は何も変わらない
私を殺す拳と足
でも優しさは変わらない
(ロナルドくん)
前の君と同じだよ