第25章 ドラルクは考えた 2
「これは?」
「ドラルクさんは銀が駄目だと聞いたので、紐タイプのネックレスにしてみたんです。シーグラスですよ!」
「聞いた事あるよ。これは元はガラスなんだよね、それを時間や年月かけて角が無くなった」
ちゃらっ
「私は銀のネックレス」
『シーグラス』
「ジョンくんは。ドラルクさんと同じよ」
「ヌヌヌー!」
「ロナルドくんは?」
「···私と同じ銀の」
『シーグラス』
✿✿✿
ぱちっ
がばっ
「彩華!?···えっ!俺···寝ていた?」
目を覚ますと隣には何も無かった
「えーん!何で寝ちまった!··ん?外から声が聞こえる」
窓を見ると
浜辺に彩華とドラルク達が話をしていた
(····ドラルクの顔つきが、親みたいな顔)
····チクッ
(邪魔したら悪いよな)
✿✿✿
ぱっぱっ
「さて、そろそろ私は戻りますね」
「彩華くん」
「はい?」
「シーグラスの意味分かるかい?」