第22章 寝る子
(?なんか額に柔らかいのが···彩華くんからいい匂いする···なんか落ち着くような、懐かしい匂いだ)
「いいですよ」
ふっ
「·····っ」
ふわっ
「カードはお返ししますよ。私もそれなりに持ってますからね」
「彩華くん」
「はい」
「あっ··うつ伏せは、いいのかい?」
「はい!」
✿✿✿
すたすた
(今日の仕事は早く上がれたな。···家に帰ると彩華くんがいる生活か···あの時された事を聞いても言ってくれないし···)
ガチャ
「た··ただいま」
ひょこ
「おかえりなさい金太郎さん」
「あれ?いつもスーツなのに今日は違うね」
「はい、毎日スーツだと色々と大変ですからね」
(やっぱり彩華くんと俺は何かが違う)