第15章 それゆけ半田くん!
「あっ、実は···かくかくしかじか」
···ツキッ
「あ··そうだったのか。怪我はしなかったんだな?」
「はい、心配かけてしまいすみませんでした」
ひょい
「···弱気な顔晒してると··ーーー」
「···ーー」
ひらひら
「またな」
「はっ、気をつけてください」
(店長にも報告しなきゃ)
「·····」
「ロナルドさん?」
「何もされてないんだな?」
「わっ!··あの、何もされてませんよ。ほんとに助けて頂いただけで···」
ギリッ。
「···俺を呼んでくれ···」
ぎゅっ··
「どうしたんですか?··なんか、不安ですか?」
「不安だよー!えーーーん!」
(なっ!泣いたあああ!?)
✿✿✿
「~♪」
(あの顔したロナルド傑作だったなーー!普段俺がお前に対する憎しみだwww)
ピタッ
(だが。····あの時手を掴んだ瞬間··抱き寄せてしまいたかった)
どくん
どくん
「この、痛みは···」
なんだ?
❦ℯꫛᎴ❧