【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第3章 次の日
調査兵団の訓練は、主に立体起動装置の飛行訓練、体力作りの筋肉トレーニング、対人相手の戦闘訓練の3つに大きく分けられる。
いくら立体起動装置の試験に合格して調査兵団に入ったとは言え、私たち新兵はまだまだ筋肉トレーニングの時間が多くを占めていた。
毎日5キロのランニングもその1つ。
最初は肺が焼け付くほど苦しいものだった。が、今では何てことない。
慣れとは恐ろしいものだ。
私は調査兵団の中でも、いや、調査兵団新兵の中でも特に成績が悪い。
このランニングでも息こそ上がらなくなってはいるが、大分先頭に差をつけられて走っていた。
前を走るマリアがチラッとこちらを見て言った
「ポーラ、あなたまだ許されてないの?」
「え?」
マリアは走りながら、顎でクイっと兵舎の方向を指す。
そこには、腕を組んでこちらを見つめるリヴァイ兵長がいた。