【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第3章 次の日
「ポーラ、朝の訓練に間に合わないよ?」
2段ベッド、私のベッドの真上の住人、ビアンカに声を掛けられる。
「そう言えば昨日ポーラはあれからどうなったのよ」
「一体いつ部屋に戻ってきたの?全然気付かなかったわ」
「何かあったの?」
ビアンカはじめ、マリア、エマの3人から次々に声を掛けられる。
仲良し4人組の相部屋だが、昨日の真実を伝えるわけには行かない。
特にエマは、私と同じようにリヴァイ兵長に心酔していた。
「あ、うん…酷いものだったわ…
お陰で私、筋肉痛で…
いつこのベッドに戻ったのかしらね…」
曖昧に笑いながら答えると、一瞬の沈黙のあと、3人が思い切り笑い転げた。
「ポーラ、あなた、兵士ともあろうものが、トイレ掃除で筋肉痛!?」
「あはは、やだ、お腹痛い!いつベッドに戻ったのかも覚えてないの!?」
「ポーラ、本当に酷い目に遭ったわね!」
3人が笑っているうちに、暗い気持ちも段々と晴れてきた。