【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第13章 最後の話
ガチャリ、と扉が開いた時には3人で一斉に扉に注目した。
見慣れた栗色の頭が扉から覗いたときには思わず安堵のため息をもらしたものだ。
「エマ!遅かったじゃない」
「心配したよ、どうしたの?」
「夕飯食べたらいなくなっちゃうんだもん…探しに行こうかって話してたところだよ」
マリア、ビアンカと共に口々に言葉を投げかける。
「あ、心配してた?ごめんねー!
なんだかお腹痛くなっちゃって!トイレに篭っちゃったわ!」
エマの鈴の音のような声が部屋の中を転がる。
戯けて見せる様子がいつもどおり可愛らしくて、思わずみんなで笑い合った。
「ご心配をおかけしました!さあっ!
明日も早いから寝ましょう」
「そうね、明日は寒くなりそうよ。
訓練もキツくなるわね」
「あんまり起きてるとお腹空いてきちゃうもんね。早く寝るのが一番だわ」
全員がそれぞれのベッドへ移動する。
私も早く寝ようと枕を整えた。
「ポーラ」
「え?」
ベッドの脇にエマが立っていた。
小声で私を呼んでいる。