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【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】

第12章 半年後


カーン、カーンと鐘の音が鳴る

起床や昼飯時など、決まった時間を知らせる兵舎の大鐘。

いつもやたらと煩く耳障りだった。

今も必死に夕食の終わりを告げ、兵士たちに自室へ戻るよう促している。


食堂からワラワラと出てくる人だかりの最後の方に、目的の人物を見つけた。

ちょうどいいことにポーラは一緒にいない。

いつも金魚の糞みたいに4人揃って動いているのに、そいつは今日1人で歩いていた。


「おい」
「!?」


声をかけると、小さい肩がびくっ!と反応したのがわかった。

振り返った視線は、俺を確認すると動揺で震えた。

栗色のサラサラとした髪、胸の前で不安そうに握られた小さな手。
顔立ちも悪くない。


「おい新兵。名乗れ」
「ハッ!じ、自分は、第4兵団所属、エマ・マクラーレンであります!」


間違いない。コイツだ。
ポーラが言ってた同部屋の女。
俺に気があるとか何とか。


ポーラが言っていた言葉が頭に響く

「兵長にいつか大事な人ができた時に…」
「私もいつか誰かと歩いて行けるように…」

その2つの言葉ばかりが頭をぐるぐる回っていた。

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