【R18】私の心は私のもの【リヴァイ/進撃の巨人】
第2章 はじまりの日
よく晴れた、夏の日の昼下がり
私は上官からの依頼で大量の荷物を運んでいた。
2つ上下に重なった段ボールで視界を塞がれている。
調査兵団に入って半年
多少前が見えなくても、勝手知ったる兵団本部を歩くことはそう難しいことではない。
コツ、コツと、リノリウムの床にブーツの音が響く
目当ての資料室に辿り着くと、足で器用に半開きの扉を開け、身を滑り込ませる。
資料室独特のひんやりとした空気が心地いい。
奥に進むほど薄暗くなるその部屋には、資料や書類運搬用のリフトがあった。
あまり人間が乗っていいものではないが、私のような女性一人くらいは何てことない。
地下まで行けるようリフトを設定し、鼻歌交じりで到着を待った。