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【SB69】レディ・レディ[オムニバス]
第2章 愁パート 完
偶然、二人きりになった時に聞いてみたことがある。
ドラムのメンテナンス、床に直に座りながらネジを締めていく細い背中。
「何も聞かないのか」
「愁が決めたことでしょ」
振り向かずにただそれだけ応えた。
彼女が俺のことを愁と呼んだのは、それが最後だった。
あの頃の様にとはもう言えない。
ヒロインのメロディシアンが浄化されることはない。
あの日
あの雨の日
想いを告げたならば何か変わったのだろうか
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