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【SB69】レディ・レディ[オムニバス]

第1章 チタンパート 完



その日は運悪く、ライブの入っている日だった。
ただのバイトならばきっと休むことも出来ただろうが、ライブでは俺の代わりになる奴はいない。
「ニケル、ちゃんと薬飲んで寝てるんだぞ。バルトもニケルをよろしくな」
「うん、お兄たま……」
「気をつけて行ってきてくださいお兄様!」
熱を出したニケルの頭を撫でて、いい子でいるように言い聞かせる。
バルトもしっかりしているし、大丈夫だろうとボロアパートを出ると、足早に家を立ち去った。
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