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とっておきのおはなし
第3章 ジャンのおはなし
支えた体は余りにも軽かった。
その胸にはリウがいる。
失ってはいけないもの・・壁外調査まで時間がない。
もしかしたら喰われて死ぬかもしれない。
リウの唇を塞いだ。
本当に伝えたい言葉よりも行動が先に出た。
ただ一瞬の出来事。
「俺は先に行くから」
立体機動を動かした。
例え伝わらなくても構わない・・。
リウの体温さえ覚えていれば。
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