第37章 花①遥かなる旅路
「花京院、怪我は大丈夫?」
は2人から離れ、花京院の方を向いて聞いた。
花「あぁ、完治ではないが、大丈夫だ。それより、僕以外の男性に抱きつくなんて、気をつけて欲しいな」
「あ…ごめんなさい…つい…」
ポ「なんだよ嫉妬か?」
花「はい」
「恥ずかしいよ、花京院…ポルナレフはもう大丈夫なの?」
ポ「少し痛むが大丈夫だ」
ジョ「、みんなのことをアインガードで治してやることはできんのか?」
「あ…」
口を開いたのはではなく、花京院だった。
花「すみませんジョースターさん、承太郎、そして。すまない」
ポ「なんで花京院が謝るんだ?」
花「僕を治そうとして、アインガードは…消えてしまったんだ…」
承、ジョ、ポ「「「!?」」」
花「しかも、アインガードのエネルギーを使い切るだけでは足りず、のエネルギーまで使い、命を削らせてしまったんだ…本当にすまない」
「花京院、謝らないで。私の寿命が縮んだのは本当になんとも思っていないし、アインガードと会えなくなってしまったのは確かに寂しいけれど、花京院をそれでも治すと決めたのは私とアインガード自身だよ。謝るくらいなら、その決断をしたことにありがとうって感謝される方が数倍嬉しいよ」
花「…」
ポ「アインガードがいなくても、これからは花京院が守っていけばいいだけじゃあねぇか」
ジョ「その通りじゃ、アインガードもそれを見越しての決断だったんだろう」
承「うん」
花「みんな…」
「それに…アインガードと約束したから」
花「ん?何を…」
「またいつか…って、約束した。だから必ずいつかまた会えるって信じてるよ」
承「…」
ジョ「そうだな、それがいつになるかはわからんが、きっと会える」
花「また会えたその時にはお礼を言わせてくれ」
ポ「さっ、車に戻ろうぜ、全員でよ」
、ジョセフ、承太郎、ポルナレフの4人は車に向かって歩き出した。しかし花京院は立ち止まっていた。
「花京院?どうしたの?」
が花京院の方を振り向き言った。