第37章 花①遥かなる旅路
デ「はぁっ、あの場所へ…うっ…あの場所へ…行きさえすれば…ううっ…」
ディオはタクシーに掴まった。
デ「時は…時は動き出す」
するとそのままディオは行ってしまった。
「一瞬でいなくなった…」
承「地面に耳を当て、車の近づく音を聞いてたか。しかし、逃すわけにはいかんな!」
承太郎は自身の体に刺さっていたナイフを思い切りタクシーに向かって投げつけた。
するとタクシーは傾いてディオを振り払った。
承「はここにいろ」
承太郎はそう言うと消えてしまった。
「そんな言うこと聞けるわけないでしょ」
はポルナレフの容態を見た。
「ポルナレフ…意識はないけど命に別状はなさそうだね…それにしてもディオがなんの考えもなしに逃げるとは思えない…考えろ…考えろ私…ディオが逃げた方向…あの方向には一体……はっ…!行かないと!」
は近くにあったバイクに乗り、2人が行った方向へ向かった。
デ「うぉぉっ…あの場所へ…あの場所へ…行きさえすれば…」
ディオは必死の思いでマンホールの蓋を開けた。
デ「ぐはっ!」
承「ここは満員だ。逃げることはできねぇぜ」
承太郎はマンホールから出た。
承「あきらめるんだな、ディオ!」
デ「くっ…ザ・ワールド!」
しかしディオが時を止める前に、スタープラチナが速く動いた。
ス「オラァ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ…オラァ!」
デ「ぐわぁぁっ!」
ディオは吹っ飛ばされた。
承「ふうう…」
デ「ぶがぁ!かかったな!承太郎!これが我が逃走経路だ!!貴様はこのディオとの知恵比べに負けたのだぁ!この通りに見覚えはないかぁ!?」
しかしディオの視線の先にいたのはジョセフをバイクに乗せようとしているだった。
「おじいちゃん…重すぎる…流石に私の力だけじゃあ…」
デ「この小娘!さっきから邪魔ばっかりしよって…!」
「まずい…!!」
ディオはジョセフとの血を吸おうとした。
承「はっ…!この通りは…ま…まさか…」