第37章 花①遥かなる旅路
花「そうだ!触れれば発射されるハイエロファントの結界は、既にお前の周り半径20メートル!お前の動きも、ザ・ワールドの動きも、手に取るように探知できる!」
デ「フン」
「花京院かっこいい…」
ジョ「ぬぅ…」
とジョセフは隠れて2人を見ていた。
花「くらえディオ!半径20メートル!エメラルドスプラッシュを!!」
ハイエロファントはあらゆる方向からエメラルドスプラッシュを繰り出した。
デ「マヌケな!知るがいい!ザ・ワールドの真の能力はまさに、世界を支配する能力だということを!」
花(出してみろディオ!スタンドを!)
「出す!」
デ「ザ・ワールド!」
花「んんっ、あっ!!」
「花京院!!」
ドオォォォォォン!!
ディオがザ・ワールドと叫んだ瞬間、花京院は貯水タンクに吹っ飛ばされた。
ジョ「えっ、花京院!いきなり吹っ飛ばされている!バカな!」
「嘘でしょ…?」
花(い…一体…何が起こったのだ…?やられてしまったのか…?あぁ…が僕を呼んでいる…)
花京院は体を動かそうと試みたが全く動かなかった。
「花京院!!!」
花(だめだ…致命傷のようだ…声も出ない…指1本さえ動かせない…うっ…)
「すぐに行くから!!」
ジョ「どうやっていくつもりじゃ!」
「おじいちゃん、ハーミットパープルを私に巻き付けてくれませんか?」
ジョ「なに?」
「アインガードにここからあそこまで私を飛ばせます。万が一の為の命綱、そして私を飛ばすために、アインガードの手助けをして欲しいんです」
ジョセフは正気か?そう言おうとしたが、懇願するの目は真剣そのものだった。
ジョ(涙を滲ませてもいないとは…助けたい思いが先で悲しみなどはまだないのか…本当に強くなった…危険だが仕方あるまい)
ジョ「分かった」
はハーミットパープル体に巻き付けアイガードを出して命令した。
「アインガード」
ガード「…」
「私を花京院のところまで連れて行って。ここから飛ぶのよ。拒否は拒否する」
ガード「…かしこまりました」