第32章 花①紅海
ア「そうだ。敵はハイプリエステスの暗示を持つスタンドだ」
承「知っているのか?」
ア「聞いたことがある。スタンド使いの名はミドラーといつやつ。かなり遠隔体も操れるスタンドだから、本体は海上だろう」
「そんな遠くから…」
花「能力は?」
ア「金属やガラスなどの鉱物なら何にでも化けられる。プラスティックやビニールはもちろんだ。触っても叩いても、攻撃してくるまで見分ける方法はないという」
ポ「し、しかし、どこからこの潜水艦に潜り込んできたんだ?」
すると、潜水艦には水が流れ込んできて、アラーム音がなった。
ポ「あっ?」
「み、水が…」
ポ「なるほど、こういうこと?単純ね、穴を開けて入ってきたのね」
ア「浮上システムを壊していやがった!どんどん沈んでいくぞ!」
花「いつの間にか酸素もほとんどない!続行不可能だ」
そしてまた電話がなった。
ポ「うあっ、もう!うるせぇぞ!こんな時に!」
承「どこのどいつだ?」
「承太郎?」
ア「おい!うかつに辺りに触るんじゃあない!」
承太郎は電話に出た。かけてきたのはスージーだった。
承太郎は自分がついているから心配ないと、後からかけ直すと、そう言って切った。
その間にもどんどん潜水艦は沈んでいった。
ア「つかまれ!海底に激突するぞ!」
ポ「オーマイゴッド!」
花京院はを支えた。
そして海底に激突した。
花「ううっ…大丈夫か?」
「うん、なんとか…ありがとう花京院」
ポ「やっぱりこうなるのか!俺たちの乗る乗り物って必ず大破するのね!」
承「もう二度と潜水艦にはのらねぇ」
ジョセフを花京院からポルナレフが抱えることになった。
「はぁ…はぁ…」
ポ「はぁ…はぁ…おい、酸素が薄くなってきたぜ」
花「、大丈夫か?」
「はぁ…うん、大丈夫だよ」
承「花京院、スタンドのやつ、どの計器に化けたか目撃したか?」
花「あっ…」
花京院は計器のそばに寄った。
花「た…たしか、この計器に化けたように見えたが…」
承太郎は花京院に離れるよう手で示すとスタープラチナを出し、叩こうとした。しかしその時電流音が流れた。