第32章 花①紅海
ポ「どれ、俺も操縦でもしてみるかな、貸せ、アブドゥル」
ポルナレフは空気を明るくするように言ってアブドゥルと操縦を代わった。
ポ「意外と簡単だな、これならアブドゥルにも操縦できるわけだぜ」
ガンッ!
ポルナレフが調子に乗って操縦していると、衝突音が聞こえた。
「うわっ…」
花「おっと、大丈夫かい?」
花京院がよろけたを支えてくれた。
「うん、ありがとう」
ア「まったく、おい、調子に乗るな。海の中でもいろいろ障害物はある」
ポ「分かってるって。よーし、もうちょいスピードを上げ…」
ガンッ!
またしても衝突音が聞こえた。しかも今回は結構長い。すると
ポスッ
承「ん?」
「あ、ご、ごめん…!」
またよろけてしまったが承太郎の膝の上に座ってしまった。
はすぐさま退けた。
花「…立っていると危ない。は座っているといい」
花京院はの分の椅子を用意してくれた。
「あ、ありがとう…花京院…」
花「うん」
承「…」
は恥ずかしさで顔を真っ赤にしていたが、花京院は少しムッとしていた。
ア「ポルナレフ〜…!」
ポ「今のは俺じゃあねぇって!!」
それからしばらく経った。
ポルナレフは潜水艦に飽き始め、花京院はコーヒーカップが入っている引き出しを開け、は座ったまま眠っていた。
花「1.2.3.4.5.6、お、ちょうどカップが6つあるぞ」
ポ「おい、早くコーヒーを入れてくれ、飲みてぇよ」
花「自分で入れろ!自分で!」
ポ「に言われたら喜んでいれるんだろうによ、ちっ」
するとようやくアフリカ大陸の海岸見えてきた。
を除く5人で話合い、珊瑚礁の海底トンネルを抜けて上陸することになった。
ジョ「いよいよエジプトだな」
ポ「あぁ、いよいよだな」
承「エジプトか」
花「んっ…」
ア「あぁ、いよいよだ」
ポ「ふっ」
ポルナレフが鼻で笑った。
ア「どうした?」
ポ「いや、改めてうれしくてよ。だって…久々だろ?こうして6人揃うのも。は寝ているがな」
承、花、ジョ、ア、ポ「「「「「うん」」」」」