第28章 承①2人の時間
4人は空城家に戻った。
ホ「パパー!承太郎!おかえりなさい!!!」
ホリィは2人に抱きついた。
ジョ「ただいま帰ったぞ!」
承「ふん」
花京院とはその様子を微笑ましく見ていた。
すると
遊「お姉ちゃん…?」
遊がひょこっと顔を出した。
「遊!!」
が遊に向かって手を広げると遊は走ってやってきて、の胸に飛び込んだ。
遊「お姉ちゃん!!!無事でよかった…本当に良かった…良かった!お姉ちゃん!うわーーん!」
「ぐすっ…ぐすっ…ありがとう遊。待っててくれて。不安にさせてごめんね、もう二度と離れたりしないから」
遊「うん!絶対ね!」
と遊のやりとりに、男性陣は微笑ましく、ホリィは涙を浮かべながら見ていた。
花京院は転校してきて、近くに住んでいるというので、両親が心配しているだろうから今日はもう帰ると言って帰っていった。
承太郎ととジョセフは今後のことを話し合った。
ジョ「今後はどうするんじゃ?」
「そうですねぇ…あの家は売ろうと思います」
ジョ「なに?」
「遊とたった2人であの家は広すぎる。掃除も大変だし、思い出もたくさんある家だけど…これから私も遊もお金がかかるし、両親の遺産と家を売ったお金で何とかやりくりして行きます」
承「売ったあと、たちはどうするつもりだ?」
「近くにアパートでも借りるよ」
するとホリィがお茶を持ってきた。
ホ「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
ホ「そういうことならちゃん、うちで一緒に暮らしたらどうかしら?」
「えっ!?」
承「なっ…」
ジョ「なにっ!?」
ホ「ごめんなさいね、少し話を聞いてしまったのよ。家なら部屋も余っているし、承太郎がいた方がちゃんも安心でしょ?せめてちゃんが一人立ち出来るようになるまで、うちにいたらいいわ、ねぇ?パパ」