第27章 承①遥かなる旅路
デ「過程や方法などどうでも良いのだー!」
ブシュッ
ディオは自身の血で承太郎の目を潰した。
承「ウゥッ」
デ「どうだ!この血の目潰しは!勝った!死ねぃ!」
承「オラァ!」
バァァァン!
2人の拳がぶつかり合った。
スタープラチナの拳にヒビが入った。
デ「ふふん」
ピキピキ
デ「あっ!」
しかしみるみるとザ・ワールドの拳からヒビが広がっていった。
デ「ば…ばかな…こ…このディオが…このディオがーーー!」
その言葉だけを残すと、ディオの体はバラバラになり倒れた。
承「このまま朝日を待てば塵になる。てめえの敗因たった1つだぜ、ディオ。たったひとつのシンプルな答えだ。てめえは俺を怒らせた。」
しばらくするとスピードワゴン財団の救急車や、ヘリコプターなどがやってきた。
スタッフ「こちらスピードワゴン財団第2号車、ただ今、アルニール通りを北へ移動中、ディオの死体は回収した、繰り返す、ディオの死体は回収した」
パイロット「ディオの肉体は火を浴びるまでは生きている。注意せよ、極めて厳重に注意せよ。」
スタッフ「了解」
パイロット「花京院典明と、ジャン・ピエール・ポルナレフは意識不明。1号車が保護し、治療中」
スタッフ「了解」
パイロット「ところで、2号車に質問する。なぜディオの死体とジョセフ・ジョースターと守屋の遺体を同じ車に乗せたのか?」
承「まだ終わってないからだ。ディオには貸しているものがある」
医師A「えっ?」
承「貸したものはしっかり返してもらわないとな」
医師B「なんのことかわからないが…」
承「死体から死体への輸血ってやつはできるのかな?」
医師たち「「えっ?」」
医師A「ま…まさか、ディオの血を…ジョースターさんとさんのこの干からびた肉体へ!?」
医師B「2人を生き返らせようというのか!」
承「ディオはほんの少し前にジジイとの血を吸い取った。ディオの上半身はぶっ飛んでいるが、残っているだけ返してもらう。まだ間に合うとは思わないか?」
スタッフ「あっ……だそうです…聞こえましたか?どうぞ」
パイロット「りょ…了解」
医師B「ふ…不可能だ!脈拍がないのに!」
医師A「つまり、心臓が停止しているのに、血を全身隅々までに巡らせるのは無理だ!」