第27章 承①遥かなる旅路
「ディオにはたくさん奪われた。でも…きっと、この旅をしなければ、私が承太郎への想いに気づくことも、誰かのために強くなりたいと思うことも、大事な仲間に会うこともきっと無かった。私も本当に楽しい50日間だった」
承「はっ…」
「承太郎、信じてる。承太郎なら絶対に勝てるよ。そして、遊のこともよろしく頼むね。愛してるよ、承太郎」
するとジョセフとの魂は眩い光を放ちながら空へと登っていった。
承「ううっ…幻覚…か…?」
デ「おい!」
承「あっ」
デ「どこを見ている!?承太郎!ふんっ!」
承「あっ…!」
ディオは倒れているとジョセフの残りの血を全て吸い取った。
承「や…野郎!!」
デ「絞りカスだ」
そう言って笑うディオに向かって承太郎は走って行った。
承「ジジイは決して逆上するなと言った。しかし、それは無理ってもんだ。愛する者を奪われ、こんなことを見せられて、頭にこねぇやつはいねぇ!!」
デ「最終ラウンドだ」
2人は上空へと飛んだ。
デ「ザ・ワールド!時よ止まれ!うりぃぃぃーっ!」
ザ・ワールドが4秒時をためたところで承太郎も動き出した。
ス「オラオラオラオラオラオラオラオラ…」
しかし6秒経過したところでスタープラチナの動きも止まってしまった。
デ「7秒経過!まだまだパワーを感じる!まだまだ止めていられるぞ!ところで承太郎、お前はもう動けないはずだな。時間がが動き出す2秒前に勝負を賭けたのだろうが、計算が外れたなぁ!んっんー、実に清々しい気分だ!歌でも1つ歌いたいような良い気分だ!8秒経過!100年前に不老不死を手に入れたが、これほどまでに絶好調の晴れ晴れとした気分はなかったなぁ。も俺は幸せを感じられないと言っていたが、今最高な気分だ!ジョースターの血は本当によく馴染む!の血は本当にパワーがある!最高にハイってやつだ!アハハッ!」
承(ジ…ジジイ…あんたの言う通り、怒ったことで少々やばくなったようだぜ…しかしなぁ!こんなもんじゃあねぇ、まだ怒り足りねぇぜ!)