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ジョジョと奇妙な冒険ーSCー<分岐あり>

第27章 承①遥かなる旅路


デ「ジョセフ・ジョースターの血を吸うための逃走経路だ!小娘はそれに気づき、ジョースターを助けようとしたようだが、無駄だったな。」

承太郎の視線の先にはディオによって血を吸われ、倒れたとジョセフの姿があった。

承「てめぇ…ディオ!」

デ「予想通り、ジョセフの血は馴染む。心なしかの血でさらに力が増した気がするなぁ!」

承「くっ…」

デ「この体に実にしっくり馴染んで、パワーが今まで以上に回復できたぞ!」

承「ううっ…」

デ「馴染む…実に馴染むぞ!フフフッ!ハハハハッ!フフフッ!この肉体は100年前のジョナサン・ジョースター。今吸い取ったのはその孫ジョセフとさらにその孫承太郎の恋人の血。そしてわざわざここまで俺を逃がしてくれたのは、承太郎、お前自身だ。ジョースターの血統と言うのは、我が運命と言う路上に転がる、犬のクソのように邪魔なもんだったが、最後の最後にこのディオに利用されるのがジョースターの宿命だったようだ。ハハハっ!」

承「…ジ…ジジイ…」
承太郎はディオに向かって歩いて行った。
ディオが笑っている向こうで、ジョセフとの魂のようなものが出てきた。

承「あっ……ジ…ジジイ…」

ジョ「これ…から…これからディオが下にあるわしとの体に何をしようと、決して逆上して冷静さを失ってはいけないぞ、承太郎。わしの事はもう気にするな、なるべくしてなったことなんじゃ」

承「ジジイとの魂…か?これは…」

ジョ「花京院はディオのスタンドの謎を解いた、わしはそれをお前に伝えた、はお前に機会を与えた。もしみんなが一緒にディオと戦っていたなら、一気にわれわれは全滅していた。時の中で少しは動けるようになっている。2秒か3秒か…その時間を大切に使え。これからディオが何をしようと決して怒ってはならん。怒ってお前の方から攻撃すれば、自分をまずいことに追い込むぞ。承太郎」

承「あっ」

ジョ「この旅行は実に楽しかったなぁ、いろんなことがあった、全く…ふふっ、本当に楽しかった50日間じゃったよ」

「承太郎」

承「あっ…」
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