第21章 承①オシリス神
djd「カットをどうぞ」
承太郎がカードをカットした。
djd「では、ディールしよう。承太郎へ、私、承太郎へ、私…うぁ!」
その瞬間ダービーの指をスタープラチナがへし折った。
「…」
ア「ああっ…な…なんだ?どうしたんだ、承太郎!指を…スタープラチナがダービーの指をへし折ったぞ!」
承「言ったはずだ。これからのイカサマは見逃さねぇとな」
ア「イ、イカサマだと!?どこで!普通に配っていたぞ!?怪しい動きは全くしていないのに…」
承「左手をよく見ろ」
「あっ…」
ア「おっ!この2番目から出ているカードは…!」
「承太郎に配ろうとしたカード。上から順番に配るように見せて、実は上から2番目のカードを配ろうとした。合ってる?」
承「おう、冴えてるじゃあねぇか。つまり、1番上のカードは自分のところへ来る。1番上のカードで10のスリーカードが出来ているじゃあねぇか!」
djd「くうぅ…ひどいやつだ、指を折るなんて…」
承「いいや、慈悲深いぜ、指を切断しなかっただけな」
djd「くっ…」
承「やれやれ、もうお前にカードを切らせるわけにはいかねぇな。ディーラーは無関係な者にやってもらう」
承太郎は丘でリフティングをしている少年を見た。
承「あそこの丘の上にいる少年に頼むか」
djd「グッド」
承「、連れてきてくれ」
「分かった」
は少年を連れに行った。
djd「さすがだ。イカサマは心理的盲点を突くこと。目がいいだけではイカサマとは分からない。俺のセカンドディールを見破ったとは、見くびっていたようだ。この指はその罰として受け入れよう。全身全霊を注いでお前とのゲームに挑むとするよ。承太郎」
は子供を連れて戻ってきた。しかし、はこの子供のことも、怪しみ、警戒していた。
「うん…」
承「…」