第20章 承①セト神
「ガキって…私が…?」
するとアインガードが出てきた。
「アインガード…」
アインガードがのパーカーのチャックを上まであげ、手を引きながら鏡がある方へと向かった。
そこでようやくは自分の姿を見た。
そこにはまだ4歳にならないくらいの時の自分がいた。
「周りが大きいんじゃあない…私が…私が子供になったんだ…!」
アインガードはコクコクと頷く。
「承太郎に知らせなくちゃ!!」
は承太郎を探すことにした。
だが小さな体では体力がもたない。
少し走っては休み、少し走っては休み、その繰り返しだった。
「いない…はぁ…はぁ…ん?私…なんで承太郎を探してるんだっけ…?」
は理由もわからないのに探すのはやめようと思った。
しかし
「でも…やっぱり探さなくちゃあいけない気がする…探そう」
は再び承太郎を探し始めた。
そして角を曲がったときだった。
ドンッ!!
は誰かにぶつかり尻もちをついてしまった。
「いたたたっ…」
?「おい、大丈夫か、手を……!?」
「大丈夫です、自分で……??」
なんとぶつかった相手は承太郎だった。
承「…なのか…?」
承太郎はひどく驚いた。昔よく見ていた、幼い頃のの姿が目の前にあるのだから、無理もなかった。
「お兄ちゃん、誰?どうして私の名前を知ってるの…?」
承「俺のことをわからないだと?ならただ似てる同じ名前のガキかもしれないな…なんでもねぇ」
承太郎はまた歩き出した。
「??変なの。でもちょっと承太郎に似てたな…承太郎も大人になったらあんな風になるのかな?」
承「!?」
承太郎はのつぶやく声を聞き、戻った。
承「おい!今なんて言った?」
「な、なんですか??」
承「名前を呼んだろう!」
「じょ、承太郎…?」
承「やはり…人違いなんかじゃあない、敵スタンドに子供の頃に戻されちまったんだ。となると…」