第19章 承①アヌビス神とバステト女神
ポルナレフは警察に届ける前に、散髪に行くと言い出した。
髪を切られている間もポルナレフは呑気に鼻歌なんかを歌っている。
承「おい、とっとと警察に行かなくていいのか?」
ポ「へっへ、まあいいじゃあねぇか」
は思わず承太郎の方を見た。
するとカーンという床屋の店主が話し出した。
カーン「せっかくの男っぷりを磨きませんとね、ダンナ」
ポ「あ、そうそう、おやじ、この刀そっちに置いといてくれよ」
カーン「へい」
ポ「どう見ても凶器だからな」
ポルナレフは店主に刀を預けた。
ポ「しかし、昨日は転げ回ったんで、ハンサムなナイスガイが薄汚れちまったぜ。ピカピカにしてくれよ、オヤジさん」
カーン「へい」
店主はポルナレフの髭を剃り始めた。
ポ「いてっ、いてっ、おい!ちょっとおやじ!そのカミソリ切れ味悪いぜ!ちゃんと研げよ!ちゃんと!散髪の中で一番いいとこなのに!」
「ポルナレフそんなカリカリしないで…」
承「やれやれ、うるせぇ男だ」
カーン「そうっすか?すんません」
ポルナレフの散髪が終わる間、暇なので、承太郎とは眠ってしまった。
するとポルナレフの首に先ほど預けた刀を店主が突きつけた。
ポ「あっ!なに!」
カーン「俺だよまぬけ、アヌビスの暗示のスタンドさ!」
ポルナレフは剣の攻撃を間一髪で避けた。
すると剣は店主の胸にささり、大騒ぎしていた。
「ん…なに…?うるさい……!?ポルナレフ!?」
騒ぎとの声で承太郎も起きた。
ポ「な…なんだてめぇは!ここの主人じゃあねぇのか!」
すると店主が刀を構え直した。
ポ「な、なんだ?その刀自体がスタンド、刀が主人を操っているのか?コム・オンボでの男も本体ではなかったのか」
カーン「ポルナレフ!うわぁ!」
カーンがポルナレフに襲いかかった。
しかしポルナレフもチャリオッツを出して応戦した。
ポ「しかし何度やってもてめぇは俺より弱いぜ」
だが段々と押されて来てしまった。
カーン「貴様のチャリオッツの動きやパワーはさっきしっかり取り込んだ、一度戦った相手には絶対に負けない!」