第18章 承①トト神とクヌム神
「なに?」
は花京院のそばに寄った。
花「ジョースターさんから、僕のことで自分と自分のスタンドを責めてしまったと聞いた」
「うん…」
花「そんな風に思わないでほしい、僕は目が見えなくなるくらいどうってことない。前にもポルナレフに言ったようだが、僕も覚悟を持って戦っている。僕は僕の目が見えなくなることより、君がそんな風に思って傷つく方が嫌だ。だからこれからは、自分を責めたりしないでくれ」
「花京院…分かった…承太郎も同じこと言ってたよ」
は笑いながら言った。しかしその表情は花京院には見えない。
花「そうか…、君に一つ、伝えておきたいことがある」
「なに?」
花「もしかしたらもうバレているかもしれないが…」
「うん」
花「僕は、君が好きだ」
「え…」
花「今君の表情が見れないのが残念だが、どうしても伝えておきたかったんだ。この旅は何が起こるか分からない。いつ死ぬか分からない。僕はきっとこれを伝えられなかったら後悔する。この怪我をして、強くそう思ったんだ」
「花京院…」
花「これを伝えたからってなんだって訳ではない。君の気持ちも分かっている」
「私の気持ち?」
花「、君は承太郎が好きなんだろう?」
「!?」
花「その反応を見る限り、自分では気づいていなかったというところか」
「私のこと見えてるの?」
花「見えないが、なんとなくわかるさ。よく考えてみろ、いつだってが困っているとき、心細い時に側に居てくれたのは承太郎なんじゃあないのか?」
「花京院だって…」
花「僕もそんな時のそばにいてやりたいと思っていた。だが、君がそばにいて貰えて、声を聞けて、安心するのはきっと承太郎だ」
「…」
花「この想いを伝えたから君を振り向かせようとかそんなんじゃあない。本当にただ伝えたかっただけなんだ。もしまだ君が自分の気持ちに気づいていないのなら、早いとこ気づいて、承太郎に想いを伝えた方がいい。間に合わなくなる前に。そのきっかけを作れたらと思ったんだよ」