第13章 承①メサイア
花「持ってますね。逆に寝てしまってよかったんではないですか?」
ポ「きっとまた不満気な顔をしていたんだろうな」
2人とも優しい顔で微笑みながら言った。
その時だった。
ガクンッ!
花,ポ「「!?」」
が後ろに倒れそうになったのを花京院が支えた。
「ん……スゥ…スゥ…」
は一度顔をしかめると、また規則的な寝息を立てた。
花「ふぅ…」
ポ「で、どうするんだ?」
花「何がですか?」
ポ「だよ。ここで寝かせんのか?ここにベッドは2つしかないんだぜ?」
花「そうですね…ですが、この状態でを起こして部屋に戻すのも可哀想です」
ポ「俺は男と寝る趣味はねぇからな。となら寝てもいいぜ?」
ポルナレフは口角をニヤリと上げながら言った。
花「…仕方ありませんね、僕が床で寝ます」
ポ「はぁ!?花京院、お前マジに言ってんのか!?」
花「大きい声を出さないでください。が起きちゃうでしょう」
ポ「そこは、では僕が一緒に寝ましょう、だろ!」
花「が僕のことをどう思っているか分からないのに、そんなことはできない」
すると花京院はをそっと自分のベッドに下ろして、布団をかけた。
花「それじゃあ僕たちもそろそろ寝ましょう」
ポ「本当に床で寝るのか?」
花「えぇ、野宿よりはマシな寝心地でしょう」
ポ「そうかもしんねぇけどよぉ…」
花「気にしないでください、電気消しますよ」
ポルナレフはベッドに入り、花京院は言った通り、床に寝転がったカーディガンを布団がわりにして。
は夢を見ていた。
家族が皆揃っていて、楽しそうにドライブをしている。