第1章 恋愛感情、
翔×智
+.'++.'+
智side
シャッとカーテンが開く音がする。
入ってくる陽射しと
「綺麗ー!」
彼の朝起きての第一声が心地好くて。
「どしたの、翔くん」
こっちまで翔くんとおんなじ気になっちゃう。
『智くん智くん早く早く!』
翔くんがおいらを何回も呼ぶ。
はいはい って返事して
ベッドから這い出し鉛の様に重い腰を擦りながらパンツ一丁で窓の外を眺める彼の隣に立つ
「ん?何が綺麗なの?」
でも、何も見えない。
「あ、こっち、こっち」
翔くんの両手で目を塞がれ『こっちだよ~』と言う翔くんと場所を入れ替わる。
「智くん、見てごらん」
優しい彼の声が聞こえた瞬間、目隠しが取れて
「わぁっ……!!!」
「綺麗、でしょ?」
「うん……!」
視界一杯、辺りに広がる桜。
風が吹くとふわりと舞う花びら。
もうすでに桃色の絨毯が出来ていて。
「翔くん、外、行こ」
「もしかして、で、で、で、で、デート!?」
「うん!」
「櫻井翔、感謝感謝……」
「ちょっ、翔くん!?」
おいらからのデートのお誘いに鼻血を出して倒れちゃったのは、また 別のはなし。
ね?翔くん
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