第1章 変化する関係
「アラン様」
「なっ…おまえ...そんな格好で何してんだよ!」
アラン様は振り向いた私の姿を見て赤面していた
…当然か
「廊下から窓枠が揺れる音が聞こえたので見に行ったんです…侵入者がいると思ったので…
勘違いだったようですが…」
私は咄嗟に嘘をつき
なるべく身命な面持ちでアラン様の目をじっと見つめた
「だからっておまえ…そんな格好でフラフラしてたら危ないだろ!
おまえが襲われたらどーするんだよ!」
アラン様は怒気を含んだ声で私の肩を掴んだ
「ごめんなさい…」
悲しそうに声を震わせ私は俯いた
「いやっ…その、今のは言い過ぎた悪かった..クロエ」
そう言うとアラン様は私を優しく抱きしめた
「いいえ…私の方こそご心配おかけしてしまいすみせん…」
私はそっとアラン様の胸を押し身体を離した
アラン様はハッとし私の胸元を見て赤面していた
「とにかく…そのっお前に何もなくて良かった!
すぐに部屋へ戻って休めよ…もう二度とそんな格好でウロつくな!」