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イケメン王宮真夜中のSPY

第9章 翻弄される宿命


宣言式のホールに着くと

私は参列した

同じ騎士団なので私はアランの隣りに並ぶ

ウィスタリア国王の前でゼノ様とプリンセスが並んでいた


プリンセスは笑みを浮かべていたがそれが本心かどうかなんてわからない

明日はシュタインでも宣言式か……


こんなゼノ様の姿なんて…

本当は見たくないのに…


誓いのキスから私は目を逸らした


拍手喝采のなかファンファーレが鳴り響く

私は上の空で口許だけで笑みを作り拍手をしていた



突然周りはザワつき拍手もファンファーレも鳴り止んだ


なに!?


「きゃっ!」

「国王!!」

「しっかりして下さい!!」

周りの人達が一斉に国王に集まる


私は何が起きているかわからず辺りを見回すが立ち尽くしていた


人集りの中、ジルとレオが国王を運び出していく


嘘……


顔面蒼白で手足もピクリとも動いていない


まさか…
こんな事って……


宣言式は瞬く間に終了した







ゼノ様とユーリとプリンセスは別室へ移動し


私とアランはパニックになる人々を落ち着かせ
一時解散してもらった

閑散としたホールに私とアランは佇んでいた

「なんでこんな事に……」

私は隣にいるアランに話しかけた

「国王はつい三日程前から容態が悪くて…
あまり良い状態じゃなかったんだ…」


「そう…」


「クロエちゃん!!」

扉を勢い良く開けてホールへレオが入ってきた


「レオっ!国王は!?」

レオは俯き首を振った

それを見て私とアランは悟った


「ジルが呼んでるから…クロエちゃんはジルの所へ行って!」


「…わかった」


凄く嫌な予感がする…


私はジルのいる執務室へ向かった






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