第5章 屈辱と絶頂
ベッドに入るといつもどおり私はユーリの頭を抱こうとした
寝るときはいつも私に頭を抱かれ、
胸に顔をうずめて甘えてくるユーリ
「今日は俺が腕枕してあげる」
「…ぇ?」
そう言うとユーリは私の首元に腕を回してきた
「クロエに甘えて欲しいんだ…」
恥ずかしそうに頬を赤く染めていた…
可愛いな
癒される……
「ふふっ…ありがとうユーリ」
「今日は疲れてるだろうし…我慢するから……おやすみのキスして?」
「おやすみっ」
優しく唇を重ねユーリは気持ち良さそうに目を閉じた
甘えてほしいって言ってたのに…
ユーリは甘えん坊だな…
私は暖かい気持ちで満たされ眠りについた
………………………………………
翌日、目が覚めるとユーリは居なかった
「あれ?」
サイドボードに置き手紙がある……
愛するクロエへ
おはよう
ずっとクロエの寝顔見てたかったけど
仕事があるからまた夜になったら会いに行くね
ユーリ
ユーリ…
今夜は会えないんだよ…
だって今夜はシドとの契約を果たさないと
ユーリを守る為にも……
先ずは言い訳を考えないと
またこの前みたいな事になるのだけは避けたい
どうしようか……