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イケメン王宮真夜中のSPY

第3章 考察


ユーリは私に覆い被さり荒い呼吸を繰り返していた


「クロエ…大好き」

耳元で囁かれユーリは懇願するように私へ愛を伝える

ユーリは私の隣へ転がり
私も横になりユーリの頭を胸元へ埋めた

甘えるように私の腰へ手を回すユーリが愛おしい


「ユーリ……聞いて欲しい事があるの」



私は自分の策略をユーリに話した
危険なスパイ活動を回避するために身体を使った事
アラン様を信用させ危ない事をせず機密情報を手に入れようと思っている事



ユーリは眉間に皺を寄せ納得いかないといった不満そうな表情で聞いていた




「クロエはそれで良いと本気で思ってるの?」

ユーリは胸から顔を離し同じ目線で聞いてきた

「他に手段はあるの?」

「プリンセスを誘拐するのはどうかな?」

「そんな危険な事できない…危ない事はやめてなるべく穏便に情報だけ入手したいの」


「……確かにクロエを危険な目に遭わせたくないけど………アラン様との関係も俺は納得出来ないよ」


ユーリは私を強く抱きしめ不安そうな顔をしていた

「…じゃあどうしたら納得してくれる?」

唇が触れる距離で話す

「…この任務が終わったら、俺以外とは絶対にそんな事しないで…俺だけのクロエになって…大切にするから………お願い」


ちゅ…


私はユーリに触れるだけのキスをした

確かに…
ユーリをこんな気持ちにさせた責任は私にある
この事態を招いたのは自分の責任だ
それにユーリの事を愛してる

けれど…
私の心は一向にゼノ様から離れようとしない


こんな気持ちなんて消えてしまえば良いのに…

私を女にしたのはゼノ様だから…



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