• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第56章 最終決戦




童「…君、ほんとすごいね。鬼殺隊で一番の実力者なんじゃないの?」


その言葉に実弥はやっと表情を変えて口角を上げた。


実「あの人は俺なんかとは比べ物にならねェ。今の感想を聞いて安心したぜ、糞鬼。」


そう言い終わるのと同時に今が好機と皆が駆ける。

初めに速いしのぶが目にも止まらぬ突き技を入れ、次に義勇が安定した足運びで動きを乱し、その隙に炭治郎が力強い技で足を切断してその場に留めた。


炭「不死川さん!!!」


炭治郎がそう呼ぶより前に、実弥は刀を右肩へ大きく振りかぶって童磨の懐に入り込んでいた。


実(風の呼吸、弐ノ型―――、)

童(霧氷・睡蓮、)
実「遅ェ!!」


―――爪々・科戸風!!!


炭「…っ」


近くに居た炭治郎は実弥が巻き起こした風に目を細めた。

そして、ごとりと落ちた童磨の首を見て目を見開く。


カ(き、斬った…。カナエ姉さん…。)

伊「……母ちゃんの…仇…。」


炭(上弦の弐を…!皆無事のまま斬ることができた!!)


同期組がそう勝利を噛み締める中、義勇は静かに刀を収め、しのぶは床に膝をつき、実弥は無言で童磨が消えゆく様を見つめていた。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp