• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第54章 嫉妬




杏「羽織りをありがとう。いつも感謝している。」


優しい声音を聞くと、菫は少し肩の力を抜いて杏寿郎の大きな背に手を回した。


「お役に立てているのなら嬉しいです。」

杏「はは、君は相変わらず謙虚だな!」


杏寿郎はそう笑いながら体を離すと、菫の頭を撫でながら襖を開いた。


杏「では失礼する。菫もゆっくり休んでくれ。」

「…はい。」


菫ははにかみながら杏寿郎が襖を締めるまで見届けた。


(ふぅ。)


心の中で息を吐いてから自室へ向かおうとした時、足が止まった。

赤い顔の蜜璃がいたからだ。

それも杏寿郎からは見えていたであろう位置に立っていた。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp