• テキストサイズ

【鬼滅】敬愛と情愛【煉獄さん】

第26章 逃避




(取り敢えずいつでも出られるようにだけしておいて、先に圭太さんと話をしよう。明日にでも蝶屋敷へ行って…。)


杏寿郎はそんな事を考えている菫を大きな目でじっと見ていた。

それでも菫が今晒しているのは目元だけだ。

正確な感情までは汲み取れない。


杏(留まってくれたのだろうか。)


杏寿郎は『決定的な事さえ言わせなければ、まだ挽回の余地がある。』と思っていた。


「…また後でお話し致します。では着替えを用意しておきますのでお風呂にお入り下さいませ。」


杏「……ああ。」


そう返事をすると、何となく空気が重くなった居間を出て風呂へ向かった。


―――


(着物はこれで全部。あとは…、)


杏寿郎が風呂に入っている間、菫は多くない私物を纏めていた。



/ 777ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp