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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第2章 狗巻棘くんに愛されたい


 


「棘くん。どうしたの?何か変だよ?」

「………」




どこかおかしい棘くん。



今日、二人で任務に行ってから、棘くんは私の手を掴んで離さない。

無言で手を引かれて、棘くんの部屋に連れてこられた。


聞いてみても、一向に口を開かない棘くん。



どうしたんだろう?

私、何かした?



今日の任務は比較的重めだった。


擦り傷たくさんでちょっと痛い。

早く翔子さんのところに行きたいんだけど、棘くんこんなんだし。



どうしよう。

真希たち呼んでこようかな?





「棘くん。私___」

『脱げ』

「へっ?」




いつの間にか覆い隠している口元が見えて、棘くんの呪いにかかっていた。


意に反して、身体が衣服を脱ぎだす。

元々、今日の私の服はボロボロで、色んなところが見えちゃってるけど、恥ずかしい部分はちゃんと隠れてる。


でも彼の呪言は強烈で、私は一糸纏わぬ姿となってしまった。


そんな私を棘くんは抱きしめる。





「棘くん?どうしたの?」

「おかか!」

「痛っ!」





傷をグッと押されて、顔が歪む。


そっか。

無茶したの怒ってるんだ。


 
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