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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第6章 三ツ谷隆くんに愛されたい②


 


「名前。動くなつってんだろ」

「そんなこと言われても、もう1時間も立ちっぱなしだよ?」

「仕方ねぇだろ。仮縫いまだ終わらねぇんだから」

「はぁ…」





私は今、ウエディングドレスを作ってもらっている。


アシスタントさんにも手伝ってもらえばいいのに。

何でも自分一人で作りたいらしい。


最近分かったことがある。

隆さんは以外にも独占欲が強いということだ。

「名前のドレスは俺が作る」と言って利かなかった。


溜息を零す。





「名前。お前今すげぇ失礼なこと考えなかった?」

「えっ?…そんなことないよ!」

「その顔は考えてたな」





何故か私の考えを尽く読み取ってしまう隆さん。





「ちょっと不思議に思ってただけ」

「何を?」

「何でこんなに愛されてるんだろう?って」

「さあな。それは俺も不思議だよ。何で俺こんなにお前のこと好きなんだろ?って」





隆さんの言葉を聞いて思わず噴き出した。


あの日、失恋して酔いつぶれていなくても。


私たちはどこかで出会い。

きっと恋に落ちてた。


 
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