万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
あれから絢蘭に笑顔が戻った。
ほっとしている。
父さんと母さんが死んでから表情は沈んだままだったから。
でもその笑顔を取り戻したきっかけが無一郎だということが許せない。
自分で取り戻せなかったのに惨めな嫉妬だ。
そんな自分にまた苛立ちがつのる。
それからしばらくして産屋敷あまねと言う人が訪ねてきた。
こっちは両親の分まで仕事に家事に忙しいのに一体何のようなんだ。
無一郎が俺も話に参加するよう言ってきたが無視をした。
忙しいし、得体も知らない人の話を聞く気はない。
第一お前らのために家事をしてるんだ。
また苛立ちをつのらせながら夕餉の準備をしていく。
だけど、狭い家ののせいで、聞く気のない話が勝手に耳に入ってくる。
聞こえてきた話によると
女の人は鬼殺隊という鬼を斬る組織の当主の奥さんらしい。
そんなお偉いさん方が俺たちに何のようだっつうの!
しばらく話していたが俺は出来るだけ聞かないようにしてた。
だけど無視できない内容が耳に入ってきた
俺達3人が始まりの剣士の子孫だということ
なかでも絢蘭は万華鏡の姫君といわれた強い人の生まれ変わりだということ
これも聞いてない振りをしていたとしても驚いた。
でもそれよりさらに驚かされたのが、
絢蘭は本来殺されるはずだった
だけど絢蘭の本当の母親が命がけで助け家を出たと
しかし絢蘭を迎えに行く最中に事故にあい亡くなった
なんだよそれ
せっかく父さん達の死から立ち直ってきてのに、塞がり始めた傷口に塩塗っているようなもんだ。
ただでさえ悪い方に考えて、自分が悪いと追い詰めがちなのに。
こっそり絢蘭の顔色をみたらやはり青くなって涙が溢れ震えてる。
クソッ!
今すぐでも抱き締めてやりたい。
涙をぬぐってたりたいのに2人が邪魔だ
何にもしてやれないに自分に苛立ちその苛立ちを、持っていた包丁にぶつけまな板にドンッと思い切りぶつけた