万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第18章 日輪刀と二人の力・・・そして初任務へ
『みつり姉もおばくんもありがとう!でもくつしたどうしようかな?さとるにたのんで短いのにしようかと思っていたけど、みつり姉みたいに長いのがいいなぁ。でもがらはどうしよう?ねぇねのはおりと同じがらもいいけど…。」
絢蘭はいつになく真剣に悩み始めてしまった。
そんな絢蘭にしのぶはいつの間にかあった包みを持って近づいた。
し「絢蘭ちゃんならそう言いのではないかと、こっそり用意しました。靴下と同じがらの羽織も用意したんですよ。靴下は私から。羽織は不死川さんと冨岡さんからです。勿論お館様よ無一郎君の気持ちも入っていますよ。最初は私の羽織と同じ柄にしようかと私も思いました。ですが、冨岡さんが貴女が”一人の時、時折ペンダントを大切そうに見ている時がある”と仰ってくれて確かに絢蘭ちゃんがとても大切にしているものだと思い出したのです。確か桃の花でしたよね?それにいつも髪をまとめている紙紐も桃の花の飾がついてましたね。きっと私たちが思っている以上に大切な物なんでしょう。ですから桃の花を入れた靴下と羽織にしようと思ったんです。遅くなりましたかが、私たちからの選別の突破とは鬼殺隊士になったお祝いです。」
渡された包みを広げ、さっそく羽織を手に取る。
肩口から淡い水色が裾に行くほど薄くほぼ白色のグラデーションになっていた。
そして裾もとにはまるで花畑の様に鮮やかな桃の花が散りばめられている。
さらにその花の上には数匹の蝶も描かれている。
これはしのぶからの”あなたはいつまでも私の妹で家族”と言うが込められているのだろう。
水色の部分には全体に絢蘭の髪色と同じ銀色が輝く様にそして派手になりすぎない様に散りばめられていた。
布自体も相当高価な物なのに、この羽織は普通なら新人や一般隊士が着るのは憚れるほどだ。
絢蘭だから許されるものだ。
靴下もほぼ同じ仕様だ。
ただ桃の花が協調されるように、前端的に程よく描かれていた。
これを見て絢蘭の機嫌は爆上がり。
早速羽織って見たりして大興奮だ。
羽織を準備してくれた実弥と義勇にそれぞれ目線を移すと、優しい笑顔で頷いたのだ。
彼等も絢蘭の機嫌がもどった事より、自分たちが用意した物をあんなふうに喜んで本来の笑顔を見せてくれた事が嬉しいのだ。