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万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】

第17章 9. 同じ志持つ者達



不死川さんが仰った通り、最終選別に向かったとは思いもしませんでした。
ですが、以前最終選別について説明した事を覚えてくれて事に嬉しさで胸が暖かくなりました。
木刀で選別に向かうとはなんとも2人らしくて可愛らしいですね。
ただ1つ気になる事があるんです。


し「確かにあの子たちらしいですね。真っ直ぐな所も、誰かのために頑張られる所も、ちょこちょこ抜けている所も。鬼とは実質初対面になります。最初戸惑う事もあるかもしれませんが、あの子達の実力なら問題ないと思いますし。ただ一つ絢蘭ちゃんの事で懸念事項があるんですが。」

御「何か気になることがあるのかい?」

し「はい。以前絢蘭ちゃん蝶屋敷で軽い擦り傷を負った事がありました。人の出入りが多い日中は能力を使わない約束をしていましたので私の手拭いなどで応急処置をしました。そのこと事態たまにあるので問題ないのですが、その日の警備の際に不可解な事が起きました。そこは元々鬼も滅多に現れない場所だったのですが、何故か鬼が頻発しまして。
それで1匹の鬼が、私を稀血の持ちだと言ってまして。ご存じの通り私は稀血ではありません。鬼の戯言かと思いましたが、その時絢蘭ちゃんの傷に当てた手拭いを持っていた事を思い出しました。傷に当てたと言ってもほんの小さな傷で僅かな出血、その血も乾燥していて血の匂いなんてしないと思っておりました。ですが、確認の為に手拭いを出した所鬼達がまた現れました。念のためその手拭いは焼却処分致しました。この事から彼女は稀血の持ち主だと思われます。不死川さんよりも稀で強力な。まさか稀血の持ち主だと思わず、彼女達に稀血の話を何もしておりません。失念しておりました。」

実「胡蝶。俺だって自分が稀血持ちだって言うのにちゃんと話さなかった責任がある。前にどうして傷が多いか聞かれたが適当にごまかしちまったし。俺から言うべきだったんだァ。」

御「2人ともそんなに自分を責めないでおくれ。最終選別に許可をだしたのは私だし、あの子達ならきっと乗り越えてくれると信じているよ。帰ってきたら説明してもらえるかな?」

し実「「御意。」」


流石お館様です。
私も悔いてばかりいないであの子達が無事に帰ってくるのを待ちましょう。
きっと大丈夫。


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