万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第16章 8.守るために…
実「どうでもいいだろうがァ!つうか邪魔したか?時間はあるが廊下にいればいいかァ?」
胡蝶が俺を引き留めるとは珍し‥‥くねェか。
また唾つけときゃ治る傷のことでグタグタ言われるのが目に浮かぶぜ。
だが、あいつらが帰ってからでもよくねェか?
逆にあいつらがいるから引き留めた可能性もあんな。
胡蝶のことだし。
だが引き留められた理由は俺の予想を大きく外した。
し「いえ!このままこちらに来てください。実は不死川さんに私とこの子達からお願いがありまして。実は先程この子たちから鬼殺隊の呼吸の型を教えてほしいと願われまして。どうやら2人ともあちらでの2週間で大きく成長できたようです。向かうでは無一郎君も呪術師として一歩踏み出した様です。だからこちらでも強くなって隊士になりたいようですね。無一郎君も日々鍛錬を繰り返し、少しの時間なら”常中”も出来るようですし。なによりこの子達の目を見ていただければ充分本気なのは伝わると思います。私は了承し絢蘭ちゃんに、”花の呼吸の型”を教え込むつもりです。ただ無一郎君に花の呼吸は合わないと思うですよ。ここは最も使われている”水の呼吸”にしようかとも思ったんですが、冨岡さんが人に教えている姿が想像つかなく…。後は不死川さんしかいないと思いまし彼自身は忘れていますが、鬼への憎しみは相当強いと思います。まだ体が全快しないうちから鍛錬を必死に続けていましたし。”風の呼吸”を使うには適任かと。まだ他の柱の方にお伝えするわけにも行けませんし。どうかお願いできませんか?彼ならあなたの厳しさにもついていけると思いますし。」
実「なるほどなァ。絢蘭の能力をいつも横で見てれば、いくら天性の剣の才能あるかもしれないっつっても妹に弱いのは悔しいわな。冨岡の糞野郎が教えるより俺が稽古つけたほうがはるかにいいだろォ。」
無一郎が無理して鍛錬をしている事は俺も知っている。
あいつは才能もあるかもしれねェが、努力家だ。
弟のように今までは勝手に思っていた。
だが、俺の弟子になるなら甘さ一切出さない。
俺が柱の中でも上位の強さにいるのも、鬼への嫌悪感が特に大きいのも理由の一つだ。
常に怒りの感情を忘れねェように鍛錬している。
出来れば俺達に守られて穏やかな生活を送ってほしい。
しかし中々上手くいかねェ。
大切な奴程わざわざあぶねぇ道を選んじまう。